2010年1月31日(日)オーストリア政府公認ドイツ語検定(B1)受験記

(1)試験当日

 1月31日、日本大学文理学部でオーストリア政府公認ドイツ語検定を受けた。

 この試験はレベルが6つあり、難易度の低い方からA1、A2、B1、B2、C1、C2である。

 私が受けたのはB1であるが、かなり難しい。

 一つ上のB2の試験問題を見てみたが、もうまったくお手上げという感じである。目標としてはここまで行ければいいなぁとは思うが、どうなるかは分からない。C1以上は雲の上の存在であり、今のところは望めない。

 B1の受験生に限っていえば、私以外の受験生は、若く、20代ばかりのように見えた。合計で11名受験していたが、そのうち私を含め男性は3名だった。

 私は一昨年、日本のドイツ語検定2級に挑戦し、多少の余裕をもって合格したが、そんな私でも、まったく歯が立たない試験である。

 日本のドイツ語検定2級は、私なら読解問題もリスニングもほぼ満点が取れる。しかし、このオーストリア政府公認ドイツ語検定は、やはり本場の試験だけあって、リスニングが極端に難しい。前回リスニングがまったくできなかったのだが、今回もやはり歯が立たなかった。

 正直なところ、結果はどうなるか分からない。

 感触としては、筆記試験は前回より多少はできた気はするものの、ふたをあけてみないことには合格か不合格かは分からない。

 面接試験に関しても、あまり自信はない。前回のときよりはリスニングなど力を入れて勉強していのだが、やはり生の人間とのドイツ語のコミュニケーションが足りないせいか、なかなかうまくは話せないものである。いつもの癖で、ドイツ語がでないときは、英語でごまかしながら話していると、試験官が苦笑いするのが見えた。

 結果はどちらでもいい。落ちたら落ちたで今年の夏に三度挑戦しようと思う。ただし、今後はドイツ語会話の学校に通ってから受けようと思っている。幸い、近く印税が入りそうなので、そのうち10万円ていどをドイツ語会話の学校に費やしたい。

 もしも合格していたら、B2の試験に挑戦してみたい。落ちることは目に見ていることではあるが、どれくらいの点数が取れるか試してみたい。そしていずれはB2に合格したいと思っている。C1以上はまったく考えられないレベルであるが、B2なら努力でなんとかなりそうな気もしているからである。

 「試験結果は1週間以内に送ります」と言っていたので、今週中には結果が来るだろう。合格していても不合格だったとしても冷静に受け入れることができるだろう。なにしろ、私は勉強するプロセスそのものを楽しんでいるのだから。

(2)試験結果 

 2月2日、オーストリア政府公認ドイツ語検定の結果が返ってきた。

 前回も、試験日の翌々日に返ってきたので、今回も2月2日くらいに返ってくるかなと予想していたら、返ってきた。

 小さい封筒だったので、不合格であることを確信した。

 なぜなら、合格ならば合格証が入っているはずだからだ。

 点数を見てみると、なんと1点足りずの不合格であった。

 筆記試験は225点満点で135点以上が合格のところ、134点だったのだ。

 しかし、私は何も落ち込んではいない。むしろ前回より大幅に点数があがっていることに対し、誇りが持てる。前回は100点だったのが、今回は134点だ。

 筆記試験だけが合格でも、それはそれで立派な合格であり、合格証まで出して貰える。

 さて、面接試験の結果だが、75点満点で45点以上が合格のところ、39点だった。前回は31点だったので、こちらも大幅アップだ。

 「試験は合格だけがすべてだ。合格しなければ何の意味もない」と思っている人も多いと思う。しかし、私は合格だけを目指して頑張ったわけではなかった。プロセスそのものを楽しみ、プロセスを通じて自分を磨く(ドイツ語能力をつける)ということが目的だったのである。だから、不合格であっても冷静に受け止められる。というより、今回、不合格で良かったと思っている。なぜなら、次回への大きなモチベーションとなるからである。もし合格していたら、「ドイツ語はまあこれくらいでいいか」と安心してしまって勉強をやめていたかもしれないのだ。そういう意味では、いい不合格のしかただったと思っている。

 さて、次回は7月だ。

 今度はぜひとも合格を目指したい。筆記試験は90%以上の確率で合格できると思うが、問題は面接である。合格を確実にするためにドイツ語会話の学校に通うことを検討している。