●学問・勉強が好きになる方法

 好きこそものの上手なれという諺があるとおり、学問に関しても、修得の一番のコツは、好きになることだと思います。

 学問でなくとも、人間、好きなことは自ら進んでやりますよね。

 それはなぜかというと、好きなことをするというのは、それをすることによって快感(内的報酬)が得られているからです。

 ですから、学問も好きになってしまえばいいのです。好きになりさえすれば、だれから何を言われなくても、やりたくなるわけですから。

 では、好きになるにはどうしたらいいでしょうか。

 自分が興味のある分野の勉強をするというのが一番です。

 勉強しているうちに好きになるという分野もあるでしょうけれど、やはり興味をもった分野の勉強をするのがもっとも無理なく好きになれます。

 たとえば、今、私は肩こりに悩まされています。ですから、なぜ肩こりが起きるのか、何を食べれば肩こりが軽くなるのかということにはとても興味があります。

 勉強が嫌いな人は往々にして元々興味がない分野の勉強を、やらざるをえないという理由でしているのです。

 この資格を取れば有利になるとか、上司にこの資格を受けろと言われたからとか、そういう外的な圧力をかけられて嫌々ながら勉強を始めているのです。

 もちろん、そういう勉強もある程度必要でしょうし、それが無意味とは言いません。

 しかし、それはあくまで試験合格とか昇進といった外的報酬を得るための勉強ですから、おもしろくないでしょうし、勉強しつづけてもおもしろくなることも少ないでしょう。

 先ほども述べたとおり、人間というものは、好きなものは進んでやりますが、逆に、おもしろいと思えないものは
自然とやらなくなるのです。

 やらなくなれば、当然、スキルも知識もさびます。ですから、せっかく資格を取っても、取ったときはそれなりのスキルや知識があっても、いずれほとんど忘れ去ってしまうでしょう。
 
 それよりもっと危険なのは、期待していた外的報酬が得られなかったとき、「あ〜あ、こんなに勉強したのに何にもならなかったなぁ」と勉強が嫌いになってしまうということです。

 学問・勉強が好きになるには、自分の興味のある分野を探すことが一番の近道なのです。