●失敗したときの心の準備をしておく

 目標一筋でがんばる人であればあるほど、その目標が達成できなかったときに燃え尽きやすいといわれています。
 特に顕著なのが、プロスポーツ選手です。

 小さいときから、野球なら野球、サッカーならサッカー一筋でやってきて、絶対に自分はプロでやっていくんだと決め込んでいて、それが果たされなくなると、一気に燃え尽きてしまうというわけです。

 彼らが燃え尽きてしまう大きな原因は、「それ以外の道」を一切考えていなかったことにあるのです。
 だから、プロでやっていけないという厳しい現実にぶつかったとき、立ち直れないほどのショックを受けやすいのです。

 プロスポーツ選手でなくても、「それ一筋」でがんばる人であればあるほど、その目標が果たせなくなったときのことも考えておくべきでしょう。

 失敗したときのことは一切考えたくない、という人もいるでしょう。
 成功する自信がある、という人もいるでしょう。
 成功するまで続けるんだ、という人もいるでしょう。
 そういう意気込み自体は悪くないのです。

 しかし、意気込みだけすごくても、世の中、すべてがすべて自分が努力したとおりの結果がついてくるとは限りません。
 仮に成功するだけの実力が身に付いたとしても、それだけで成功するとは限りません。
 なぜなら、まさに運命のいたずらとしかいいようのない「間違い」だってこの世には起こりうるからです。

 だからこそ、うまくいかなかったときのことも考えておくべきなのです。
 それが燃え尽きないための秘訣なのです。