●人生に対する期待値を下げる
まったく同じ出来事であっても、不思議なもので、期待が大きければ大きいほど悪く思えるものです。
最初からあまり期待していなかったとしたら、そこそこ良い出来事に思えたかも知れないのに、期待が大きかったばかりに悪く思えてしまうのです。
例えば、野球の試合でも見にいくとしましょう。
自分の応援するチームがベストを尽くしてくれさえすればいいという気持ちで見にいけば、たいていは満足して帰れるでしょう。
しかし、絶対に勝ってほしいという期待をかけて見にいけば、満足して帰れる可能性はせいぜい五割ていどになります。
さらに、劇的な勝ち方をしてほしいとか、自分の好きな選手にホームランを打ってほしいとかといった身勝手な期待をかけていては、満足できる可能性はグングン下がります。
身勝手な期待をかけておいて、それが満たされないといって落胆するとすれば、その原因は他でもない自分自身にあることになります。
逆に期待値を下げておけば、だいたいどんなことが起きても、心が乱されずにすみます。
言い換えれば、期待値を下げておくことが安らかに生きる秘訣とも言えるでしょう。
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