●続ける人が夢を叶える

 他人が夢を実現している姿を見ると、それに触発されて思うものです。

「あの人がここまでやっているのだから、私もがんばったらできるかもしれない。よし、やってみよう!」

 でも、「思っている」のと「実際にやる」のとでは大違い。
 
 ただ、「実際にやる」ことはそれほど難しいことではありません。本人さえやる気になれば、比較的簡単に始められます。

 困難なのは「実際にやり続ける」こと。これはほんの一握りの人にしかできません。

 なぜでしょうか。それは、ほとんどの人はやっている最中にいとも簡単に熱意を失うからです。

 始めたころは猛烈に燃えていても、社会人として生活していれば、なんだかんだで「やらない日」ができてしまうものです。
 
 「やらない日は今日だけだ」と思っていても、ついつい翌日も「やらない日」になってしまいます。気が付いてみると1週間、2週間と「やらない日」が続いていた、ということになりやすいのです。

 勿論、私たちは生身の人間ですから、やろうと思っていても、どうしてもできない日もあります。
 残業続きで全く時間が取れない、家庭内の用事が急に増えた、風邪をひいて寝込んでいた、飲み会に誘われた、年賀状を書かなければならない…。
 そういう日まで無理にやらなければならないとしたら、それほど窮屈な人生はないでしょう。苦行をするのが人生ではないのですから、そこまで自分を追いつめる必要はありません。

 しかし、だからといって、「できない日」があることを持続できない原因にしてはなりません。持続力を維持するには、「できない日」は、あくまで「例外的な日」にしておくべきなのです。

 「私はやるときはやるんだ」などと粋がる人もいますが、「やらない日」を一度自分に許してしまうと、それがきっかけでずるずると努力を怠りやすくなるものです。「例外的な日」が「例外」でなくなるからです。
 
 少しでもいいのです。ほんの5分でも10分でもいいのです。とにかく続けることです。「できない日」を極力作らないことです。続けていれば、いずれ結果はついてきます。

 結局、続ける人が一番夢を叶えているのです。