入学前の英語学習について

 将来、ロンドン大学遠隔教育に入学を考えている人が、入学前にどのように英語を勉強するかについて私の考えるところを述べたいと思います。

 ロンドン大学遠隔教育に合格するには、日本人の場合、英語能力を証明する書類を提出しなければなりませんが、ロンドン大学が認める英語検定で日本で受けられるものは数が限られています。たとえば、英検1級やTOEICは日本では有名ですが、ロンドン大学では英語能力として認められませんから、認められている英語検定を受ける必要があります。

 開催回数や開催場所などを考慮すれば、受けやすいのはTOEFL ibtかIELTSでしょう。
 
 TOEFL ibtでは最低92点、IELTSでは最低6点以上が求められていますが、その点数がなければ絶対に不合格になるというわけでもありません。ただし、逆にその点数をクリアしていても、合格が保証されているわけでもありません。提出された書類を総合的に判断して合否が決定されます。

 ロンドン大学が認めている英語検定で最低基準点をクリアしていない人は、まずはとりもなおさずクリアすることが重要になってきます。ですからTOEFL ibtなら92点以上、IELTSなら6点以上をとることを何よりも最優先して考えるべきでしょう。そのためには、それぞれの試験の本番とまったく同じ形式の問題集を最低1冊目を通しておくといいでしょう。やはり、本番がどのような形式かを知らずに受けると、本番中に迷ってしまいますから。

 さて、では、それ以外にはどのような勉強をすべきでしょうか。

 ロンドン大学遠隔教育は基本的に自分一人で書物を読んで勉強をしますし、最終試験も論述試験のみのコースが多いです。そのようなコースを選べば、1年のうち、一度も英語を話したり聞いたりすることなくコースを終了することになります。つまり、スピーキングの能力もリスニングの能力も必要とされないのです。ここが現地に行って勉強する留学と異なるところです。

 そう考えれば、スピーキングの能力やリスニングの能力はあくまでTOEFL ibtかIELTSの基準をクリアする際に必要であることが分かるでしょう(授業が必須になっているコースを選んだ場合は別ですが)。
 
 ですから、入学前の準備に英会話学校に高いお金を払って通うよりも、少しでも読み書きの能力を磨いていたほうがいいわけです(英会話学校に行くなという意味ではありません。

 そこでお勧めしたいことは、自分の専攻する分野の専門書を英語で読むことです

 実際にロンドン大学遠隔教育に入れば、嫌というほど専門書を英語で読まなければならなくなるわけですから、それがどのような感じなのかも事前に分かりますから一石二鳥とも言えるでしょう。また実際、合格後は入学前に読んで得た知識も役立つはずですから、まさにいいことずくめなのです。