ロンドン大学遠隔教育の過去問

 ロンドン大学遠隔教育では年度の終わりに最終試験があります。学位やディプロマを取得しようと思えば、この最終試験に合格しなければなりません。

 ですから遠隔教育で勉強する学生にとって、この最終試験にどのような問題が出るのかが最大の関心事になろうかと思います。

 では、この最終試験とはどのようなものでしょうか?

 語学関連の科目では面接があったり、コンピュータ関連の科目ではパソコンを使った試験もあったりするようですが、大半は論述試験のようです。ですから最終試験にかぎっていえばスピーキング力もリスニング力も関係ありません。すべては論述力です。

 では、どのような論述問題が出るのでしょうか?
 
 幸いなことに、入学すれば、大学のほうから冊子になった過去3年間の過去問が送られてきます。

 その冊子を初めて開いたときは、ほとんどの人は圧倒されるでしょう。どの問題を見ても、なかなか骨のある問題ばかりのように思えてきます。しかもそれを英語で論述しなければならないのです。

 しかし、そこで諦めてしまうのは早すぎます。

 過去3年間の問題をじっくり比較検討してみると、だいたいどのような問題が出るかが見えてきます。

 私の経験した最終試験で言えば、すべてで10問ていどのうちから自分の答えたい問題を3問選び、それを3時間で論述するという形でした。

 ですから、すべての問題に答えられる必要はなく、3問だけに答えられればいいのです。しかも最低の合格ラインは35%以上なのですから、2問をしっかり答えられれば余裕で最低合格ラインはクリアできるのです。

 過去問を見てひるむ必要はありません。過去3年間の問題をじっくり検討すれば、かなり高い確率で出る問題が5問なり6問なり見えてきます。そしてそれは実際にある程度の確率で出ます。6問ほど準備しておけばそこから3問は出る可能性は多いにあります。

 そう考えれば、勉強方法も自ずと決まってきますね。過去問の冊子が送られてきたら、それをじっくり研究し、どのような問題が出るかを5問なり6問なり予想し、その5問なり6問を常に念頭に専門書を読み込んで行けばいいのです。

 ただし、同じような問題が出るといっても、微妙に変えてありますので、答えを準備しておいてそれをそのまま書こうと考えないほうがいいでしょう。それよりも、微妙に変えられても自分なりの答えをしっかり書けるくらい、しっかり専門書を読み込んでおいたほうがいいでしょう。
 

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