ロンドン大学の卒業証書

 ロンドン大学哲学部を卒業し、数か月経った頃に卒業証書が送られてきました。

 卒業証書は、ディプロマ課程の修了証書と同じようなフォーマットですが、成績によるグレード(等級)が記載されていました。

 グレードはすべてで次の6つあります。

 ファーストクラス 70点以上
 セカンドクラス(アッパー) 60〜69点
 セカンドクラス(ローワー) 50〜59点
 サードクラス 40〜49点
 パス 35〜39点
 フェイル 34点以下

 ただし、フェイルでは卒業できないわけですから、卒業できた人は、必然的にパス以上のグレードになっているはずです。

 では、このグレードはどのようにつけられるのか。
 
 日本の大学と異なり、ロンドン大学の場合、各科目に100点での点数が1点刻みでつけられます。
 論述試験なのですが、1点刻みの点数がつけられるのです。

 全10科目のうちから、点数のよかったもの8科目の大半がそのグレードに属し、かつ、その8科目の平均点がその下のグレード以上であること、の2つの条件がそろったら、そのグレードに属すとあります。

 私は早く卒業したかったこともあり、毎年できるだけたくさん受けて単位を重ね、最短(3年)で卒業したこともあり、各科目の点数もたいしたこともなく、結果はセカンドクラス(ローワー)でした。

 でも、今から思えば、高得点を狙おうとして、毎年1科目か2科目だけに専念して受験していたとしても、セカンドクラス(アッパー)は無理だったのではないかと思います。

 というのも、全10科目のうち、私の最高得点は59点だったので、毎年1科目か2科目だけに専念して高得点を狙っていたとしても、セカンドクラス(アッパー)は難しかったのではなかったかと思えます。

 これで日本人でファーストクラスを取れる人がいたら、まさに超人ですよね。

 私としてはセカンドクラス(ローワー)でも、自分なりにベストを尽くして取得した学位なので、満足はしています。

 が、卒業証書に「second class (lower)」と記載されており、特に(lower)と書かれてあるのが、ちょっと恥ずかしいです。どうせなら、セカンドクラスはアッパーもローワーも区別せずに、セカンドクラスとだけにしておいてもらったほうが、いいのですけれどね(笑)。
 
 まあ、どうでもいいことですけれどね。

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