何学部を選ぶべきか

 ロンドン大学遠隔教育に入学を考えている人の中で、「はたして私などが卒業できるのだろうか?」と不安になっている人も少なくないでしょう。

 不安になるのも無理はありません。なにしろ日本では情報が少なすぎます。合格率はどの程度で、どれくらいの人が学んでいて、実際にどれくらいの人が卒業できるのか、まったくといっていいほどわかりません。

 そこで私なりに考えた卒業しやすい学部選びをお教えしましょう。もちろん「卒業できるか否かは関係なく、好きな勉強がしたいのだ」という人もいるでしょうが、そういう人はここから先は読むことなく、自分の好きな学部に入学してください。

 学部を選ぶ際、本来なら学んでみたいという気持ちを最も重視すべきかもしれませんが、こと、ロンドン大学遠隔教育の場合は、学習形態も使用言語も違うのですから、ほかの大学とまったく同じには考えることはできません。

 まず考えるべきことは授業が必須となっているか否かです。日本では授業は行われていないようですから、授業が必須の学部を選んでしまうと、海外で授業を受けなければならなくなります。これは相当の出費を伴います。いくら順調に勉強が進んでいても、費用的に授業が受けられなくなってしまっては卒業はできなくなります。

 次に考えるべきことは卒論が必須となっているか否かです。日本の大学の通信教育でも卒論が書けないことが原因で中退している人が少なくないようです。せっかく卒論以外の要件をすべて満たしても、卒論だけ残して中退という人もいます。ロンドン大学の場合は、英語で書かなければならないわけですから、卒論を書き上げる自信のない人は卒論が必須となっていない学部に進んだほうがいいでしょう。

 以上の2点を考慮した上で、次に自分の興味のある分野を選ぶといいでしょう。ただし、もし自分の興味のある分野が複数ある場合は、その中でも、ある程度勉強したことのある分野があれば、その分野の学部をお勧めします。というのも、英語で書かれた専門書を読むことはただでさえ困難なのに、まったく勉強したことのない分野だとさらに困難だからです。その点、多少なりとも勉強したことのある分野なら、英語であっても比較的読み進めやすいものです。

 最後にもう一つアドバイスがあります。いきなり学位を目指す自信がない人は、まずディプロマコース等の短期で終わるコースをお勧めします。ディプロマコースで取得した単位も一部は、同じ系統の学部に進学した場合に卒業要件として認定してもらえることもありますし、なにぶん、中退する場合も安上がりです。また、ディプロマコースであっても終了すれば終了したでディプロマ証書がもらえますし、それはそれで達成感を味わうこともできるのです。

 以上、さまざまな要因を考慮し、最適な学部・コースを選んでください。 



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