●日本大学通信教育課程について

 日本大学といえば、受験業界では「日東駒専」(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)でくくられている大学の一つです。
 もっとも、この4つの大学の中では名実ともにナンバー1ともいわれています。有名大学には違いありません。
 
 日本大学は、世間的な評価でいえば、同じ通信教育課程を持つ慶応大学には負けてしまいますが、結局、大学で何を学ぶかは究極的には本人しだいです。特に通信教育課程の場合は、ほとんど独学ですから、それがいえます。

 ですからネームブランドだけで慶応を選んで中退するくらいなら、様々な要因を考慮し、自分にとって一番適した大学を選んで、きちんと卒業したほうが何倍も望ましいといえます。
 というのも、卒業すれば学位がもらえますが、中退してしまえば学位がもらえないからです。
 
 もちろん、中退したとしても、中退するまでに学んだことは自分のためにはなりますが、せっかく自分の意思で大学に入学するわけですから、途中でやめるよりは、最後まで貫き通したほうが精神的にもいいです。
 
 さて、「しっかり学問もやりたいが、せっかく入学するのだから、きちんと卒業もしたい」という人にとっては、日本大学はおすすめの大学の一つです。

 私が日本大学をおすすめする理由をお話ししましょう。
 
 まず、文理学部以外は卒論が必須になっていないことがあげられます。
 つまり、法学部、経済学部、商学部は卒論を書かなくても卒業が可能なのです。
 通信教育課程で卒業のネックになりやすい筆頭に挙げられるのが卒論でしょう。テーマが決まっていないのに安易に入学しても、テーマが自然に湧いてくるわけではありませんし、テーマが決まっていたとしても大量の文章を書き進められるとは限りません。
 そういう意味では「卒論までは書く自信はないが、大学卒の教養は身につけたい」という人には日本大学で学ぶという手があります。

 第二に、日本大学はスクーリングの機会が多かったり、WEBサイトが充実していたり、レポートの返却が比較的早かったりと、通信生が勉学する環境が整っています。
 しかもスクーリングの上限単位がないので、理論上はすべての単位をスクーリングで取ることも可能です(実際はスクーリングで開講していない科目はスクーリングで単位取得ができないため、すべての単位をスクーリングで取ることは不可能でしょう)。

 以上、日本大学通信教育課程は、通信生にとって勉学しやすい環境を整えてくれている大学であり、お薦めの大学の一つと言えます。