●合格可能性50%以上の資格を目指そう

 私は多数の保持していますが、ここまで資格試験が好きになったのも、資格試験を受けることである種の快感を得ているからなのです。

 人間、だれしも快感を得られることは放っておいてもやるわけですね。逆に、不快感を抱くようなことはすぐさまやめるわけです。これは快感原則と言われているものです。

 ですから早い話、次々資格をとってやろうと思っている人は、資格試験にチャレンジすることで得られる快感を味わえるように努力すればいいということになります。

 では、資格試験にチャレンジすることで得られる快感とは何でしょうか。

 色々あるでしょうけれど、「ちょっと合格は無理かな」と思えるような試験にチャンレンジして合格すれば、それなりの達成感が得られますし、大きな自信にもなります。それだけでなく、チャレンジすることで磨かれたスキルや蓄えられた知識が有形・無形に自分の人生を豊かにしてくれます。こうしたことが快感になるわけですね。

 では、次にどんな資格なら達成感が得られるかというポイントについて説明したいと思います。みなさんは、どう思いますか? 難しい試験であればあるほど達成感が得られると思いますか?

 実はそういうわけでもないのです。ここに大きな落とし穴があるのです。

 自信過剰な人は、自分がベストを尽くしたところで合格の可能性がほとんどないような難関な資格を目指します。その結果、どうなるでしょうか? 不合格はだれにとっても不快なものでしょう。不合格が続くと自信喪失につながり、試験そのものが怖くなって行きます。自分の実力や試験の難易度をよく吟味し、合格可能性があまりに低い試験は、受けるなとはいいませんが、本気になって受けると危険です。

 逆に自信不足の人は、合格の可能性が100%に近い資格ばかりを選んで受けます。その結果、どうなるでしょうか? 資格には合格しても、それは当たり前にしか思えず、達成感は得られないでしょう。

 上記2者に対し、適度な自信を持っている人は、自分の実力を十分に把握しており、自分がベストを尽くしたら合格可能性が50%以上ある資格を目指します。平たくいえば、易しすぎず、難しすぎない資格です。

 そういう資格にチャレンジするときは、本人も最大限がんばるでしょうし、合格したときの喜びはひとしおでしょう。仮に落ちたとしても、実力は伸びているはずですので、再チャレンジ、再々チャレンジに意欲が湧くはずです。

 もう一度言います。自分の実力を十分考慮し、ベストを尽くせば50%以上の合格可能性がある検定を探して受けましょう。それが資格を好きになる最良の方法なのです。