●dog
イギリスでは犬を電車やバスに乗せてもいいことになっています。
私も初めてその光景を見たときは、さすが「犬の国」だと驚いたものです。
イギリスでは犬をそこまで丁重に扱うのだから、英語のdogにはさぞかし良いニュアンスがあるのだろうと思いました。
ところが、イギリス人と犬の話をすると、どうも話がしっくりきません。
ある日、友人のイギリス人が私にこう尋ねてきました。
「君、もしかして、dogに良いイメージをもっているのかね? 一度、辞書でdogの意味を調べてみたまえ」
早速、調べてみると、出てくる出てくる、悪いニュアンスの定義。
「無益の」「にせの」「下等の」「不愉快な」「つまらない」などなど。
熟語にしてもdog's lifeで「みじめな暮らし」、dog's chanceで「ごくわずかな見込み」、to be dogged by ill healthで「病気に悩まされる」という意味になります。
つまり、それだけdogには悪いニュアンスが強いのです。
言葉のニュアンスを知っておくか否かで話がしっくり来る来ないの境目になることもあるので気をつけましょう。
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