●野球の英語は面白い

 野球が好きな人であれば、英語を楽しむという目的のために野球の英語の雑学の本を読んでみると楽しめます。

 すると面白いことが分かってきます。たとえば、「フォアボール」は英語で何というでしょうか。一見、four ballと言えそうですが、実はfour ballとは言わないのです。

 英語では、walk、base on balls 、free pass、free ticketと言います。たとえば、「イチローは初回、フォアボールで歩いた」と英語で言うには次のようになります。

 Ichiro walked in the first inning.
 Ichiro got a free ticket in the first inning.
 Ichiro was issued a free ticket in the first inning.

 「フォアボール」のことを英語ではfree ticketということがわかるだけでも、英語に興味がわいてくるでしょう。

 それでは他に間違いやすい英語表現をご紹介しておきましょう。

 「クリーンアップ」(クリーンアップは日本語では3、4、5番を指しますが、英語のcleanupは4番だけを指します)
 × cleanup
 ○ the third, fourth, and fifth batters

 「デッドボール」(英語のdead ballは「試合を一時的に中断させるボール」という意味です)
 × deadball
 ○ hit by a pitch, hit-by-pitch

 「ランニングホームラン」(parkもballparkも「野球場」という意味である。ランニングホームランに相当する英語表現を直訳すれば「野球場内のホームラン」となる)
 × running home run
 ○ inside-the-park homer, inside-the-ballpark homer

 「アベックホームラン」(日本でいう「アベックホームラン」は打順に関係なく、チームを代表する強打者による同一試合のホームランだが、英語のback-to-back homersは「連続するホームラン」という意味であり、したがっててたとえば7番と8番の連続ホームランも該当する)
 × avec home run
 ○ back-to-bak homers, back-to-back jacks

 「ホームランバッター」(home run batterと言えそうで実は言えない)
 × home run batter
 ○ home run slugger,home run producer, power hitter

関連図書
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