●日商簿記3級

 2014年11月16日、日商簿記3級に初挑戦した。

 4級は2週間の勉強で98点でラクラク合格。

 4級があまりに簡単だったので、3級も軽く考えていたところもあり、正味2週間くらいしか勉強せずに受けることとなった。

 受験数日前から、「ちょっと練習不足かな、これは合格できそうにないな」と思うようになり、今回は「予行演習」のつもりで受けようと思うようになった。

 3日くらい前から、焦りが大きくなり、受験するのを棄権しようかとも思ったが、「予行演習」をしておくのも悪くないと思い、受験会場に向かった。

 受験会場は、明大前の明治大学。

 4級のときは受験生が少なかったが、3級は莫大な人が受けてきていた。まあ、ほとんどの人は3級から受験するからだろう。4級があることを知らない人すらいるくらいだ。

 見たところ7割くらいは男性だった。若い人が多かった。

 試験時間は2時間。

 開始30分以降は退室できる。

 30分たったところで私の隣の女性が退室したのは驚いた。

 「これ全部、30分で解いたのか?」と驚いた。

 しかし、その後退室する人はほとんどいなかった。やはり、急いでやったとしても、3級の問題だと2時間近くはかかるだろう。

 試験が終わると、驚くことに、各種予備校が「模範解答の速報」なるものを配っていた。すべての問題ではなく、1問だけだけど、たしかに今日受けた試験の回答の速報だった。

 これで謎が分かった。

 30分で退室したのは、きっと予備校の関係者だろう。

 彼女は1問だけ解いて、その答えを問題用紙に記入し、退室後、大急ぎで「模範回答の速報」をプリントアウトし、みんなが退室するまでにビラを作成したのだろう。

 こういう風にして、予備校もパンフレットを受け取ってもらえるよう、企業努力しているのだな、ということが分かった。

 さて、肝心の私の出来であるが、今回は「予行演習」で受けたので、最初から合格しようという気持ちはなかったこともあり、気楽に受けた。

 本当に気楽に受けた。試験前日も緊張しなかったし、当日も、まるで遠足に出かけるような感じで家を出た。

 合格基準点が70点らしいが、どういう配点になっているかが分からないので採点もできない。50〜60点くらいはあるかなと思うけれど、合格点に達している自信はない。

 でも、今回、こうして簿記の勉強をしたおかげで、簿記の専門用語も慣れてきたし、財務諸表の見方にも慣れた。

 私としては、こちらのほうの収穫のほうが大きい。

 経理マンになる予定のない人でも、財務諸表は読めるようになって損はないだろう。企業の経営状態を見るには、なんといっても財務諸表が一番の目安となるからだ。

 次回は来年の2月に試験日がある。

 今回落ちていれば、2月に再受験しようと思う。

 今回は「予行演習」的な意味しかなかったと思うが、しかし次回受験のことを考えると「予行演習」をしていて良かったと思った。