●歴史能力検定4級

 2013年12月1日、歴史能力検定4級に初挑戦した。

 会場は早稲田大学。

 昨年5級を受けたときは、多くのちびっ子に囲まれての受験だったが、今回は4級なので多少受験生の年齢層も上がっているだろうと予想していたが、4級もちびっ子ばかりだった。

 見るからに小学生ばかり。中学生もあまりいそうになかった。不思議なもので女の子がほとんどおらず、男の子ばかりだった。

 たまに中年の人を見かけたが、どうやら子供の付き添いで来ていたようで、中年での受験生は私を含め3人くらいだった。

 ちびっ子たちに混じっての受験は、さすがに恥ずかしい思いもするが、歴史の苦手意識を払拭するモチベーションとしてはこの検定がいいモチベーションになってくれているので文句も言えない。

 こんな恥ずかしい思いをするのも4級までで、準3級受験のときは多少は年齢層もあがっていることだろう、と期待している。こんな恥ずかしい思いはもうごめんだ。

 受験開始の直前、私の前に座っていた子が私に向かって驚いた顔で「受けるんですか?」と話しかけてきた。中年の私が4級を受けるのが不思議だったのかもしれない。

 「そうだよ」

 「ふ〜ん」

 「ボクは小学生?」

 
 「うん」

 「えらいね」

 そういう会話をしていると、やがて試験開始時間となった。

 肝心の試験のほうだが、私にとっては、正直、合否はどうでも良かった。ただコツコツと歴史の勉強を続けていきたいと思っていたから、受けている最中、「たぶん落ちているだろうな」と思ったが、全然気にならなかった。

 試験が終了すると、私の前の席の小学生がクルリと私のほうを振り返って私にこう言った。

「ものすごく簡単だった。これで落ちる人って考えられない」

 私はニッコリ笑みを返しただけだった。

 歴史能力検定は試験終了後、模範解答がもらえるようになっている。

 落ちているだろうなと思いながらも、一応、自己採点してみると、意外や意外、正答率64%だった。

 合格基準は60%らしいので、合格していることになる。

 中学生用の歴史の教科書をときどき読み、あとは歴史のマンガを風呂につかりながら読んでいたくらいで、勉強らしき勉強はしていなかったのに合格基準をクリアしたみたいなので、それはそれでうれしい。

 合格発表はまだだが、自己採点どおり合格していたら、来年の冬は準3級を狙おうと思っている。

 え? どこまで狙うかって?

 それは、自分が楽しみながら勉強できるところまで、です。

 というのも、この検定はあくまで趣味として受けているからです。

 こうして趣味として受ける分なら、検定試験って、とても楽しい趣味になると思うのですよね。

 みなさんは、趣味としての検定試験に興味ありませんか?