●日商簿記検定4級

 2013年6月9日、日商簿記検定4級に初挑戦した。
 
 私は商学部で「商学総論」「商法」「経営学」「マーケティング」「観光事業論」「交通論」「金融論」「経済原論」「国際経済学」などの専門科目を履修したが、「簿記」は履修しなかったので、簿記の知識はまったくなかった。

 簿記の知識は特殊なものであるから、いくら商学関係の科目をたくさん履修したからといって、簿記を専門に勉強しないかぎり分かりはしない。他の科目でも、まれに「貸借対照表」とか「損益計算書」といった用語が出てくることはあるが、それが実際どのようなものかまでは簿記を勉強しないかぎりわかりはしない。

 そういうわけで、まったくのゼロからスタートしたし、受験まで日数が限られていたので、今回は一番レベルの低い4級に挑戦した。

 4級は受験生が少ないため、開催されている会場も少ない。私は自宅からちょっと離れた亜細亜大学(最寄駅は武蔵境)で受験することとなった。

 4級を「社会に何の役にも立たない」とか「中学生でも受かる」とかさんざんバカにしたことを言う人がいるが、実際に受けに行ってみると、受験生の過半数は中高年であった。中学生らしき人はいなかったし、高校生らしき人もいなかった。むしろ定年退職をしたのでは、とおぼしき人が少なからずいた。おそらく定年後に事業を立ち上げるために勉強したのであろうと思われる。

 さて、肝心の試験を受けた感想であるが、おそらく100点だろう。ケアレスミスが仮に2、3あったとしても90点以上は取れていると思うし、合格最低点の70点は確実だろう。

 90分の試験であるが、40分ですべて終了。見直しをして60分後くらいに教室を出た。

 試験が始まってから10分くらいしたところで中年女性の受験生が教室に入ってきたが、試験官に入室を拒まれて受験できなかったようだ。ちょっと厳しいなとは思ったが、「時間厳守」と受験票に書いてあったのに遅刻したのであるから、それも仕方ないだろう。初めて行く受験会場の場合は、十分に時間に余裕をもって行くべきだろう。

 さて、試験勉強について書いておきたい。私は「段階式日商簿記4級」「段階式日商簿記4級ワークブック」「マンガでわかる! はじめての簿記入門」「マンガ簿記入門」の4冊のみで勉強した。このうちマンガの2冊はざっと目を通しただけであり、真剣に取り組んだのは「段階式日商簿記4級」「段階式日商簿記4級ワークブック」の2冊である。この2冊をしっかりやれば、まったくの初心者であっても合格は十分可能である。一日3〜4時間の勉強時間が取れる人なら3週間もあれば十分だ。

 合格発表は6月25日にあるらしい。合格はほぼ間違いないと思う。