図書館に行くことをノルマにしよう

 通信教育課程の大半は独学になりますが、この独学をどこでやるかが大きな鍵となるでしょう。

 もちろん、自宅でもできることはできますが、よほど意志の強い人でなければ、自宅だとどうしてもだらけがちになります。

 だらけてしまうのは通信教育課程での勉強の最大の敵とも言えます

 これは私だけでなく、ほとんどの人がそうではないでしょうか。

 自宅だと、テレビを見たくなったり、ネットサーフィンをしたくなったり、そうでなくても、ついついベッドに横になりたくなってしまいます。家人のいる人ならなおさら自宅では勉強が進まないでしょう。

 そこで、通信教育課程で勉強している人にぜひお勧めしたいことは、図書館や喫茶店など、勉強に専念できる場所に行くことをノルマにすることです。

 とにかく、行く。

 例えば、「週に1度は必ず行く」でもいいでしょう。あるいは、時間的余裕のある人なら「週3回は必ず行く」でもいいかもしれません。行くこと自体をノルマとするのです。

 図書館に行けば、勉強以外にすることがなくなりますので、少なくとも、いくらかは勉強が進みます。のりに乗っているときは5時間も6時間も勉強できますが、気分が乗らないときでも、1時間ないし2時間くらいは勉強ができるはずです。それでいいのです。それを続けていれば、必ず勉強は進みます。

 雨の日や、寒い冬の日などはよく思うものです。
「わざわざ今から図書館に行っても1時間くらいしか勉強できない。それならむしろ時間のたっぷりあるときにまとめて勉強したほうが効率的だ。何もこんな日に行くこともなかろう」

 しかし、実はそうやって図書館に行かない理由をつけることほど危険なことはないのです。

 図書館が遠くて行けないという人であれば、図書館の代わりに喫茶店でも深夜のファミリーレストランでもとにかく勉強できそうな場所を見つけておくことです。
 
 喫茶店や深夜のファミリーレストランでも、うるさければ勉強できませんから、自分がよく利用できそうな所を数カ所見つけておき、できるだけ頻繁に行くことです。

 私の経験をお話ししますと、慶應義塾大学通信教育課程に在学中は、ほとんど毎日、慶應義塾大学の図書館で勉強をしていました。
 
 日曜も開館していましたので、自宅から近いということもあり、まさに週7日通っていました。入学してから最初の2年間で600日以上通いました。

 実は、慶應義塾大学を選んだ理由の一つに(自宅から近いため)図書館がフルに活用できそうだ、というものもあり、図書館をフル活用させていただいたのでした。