●通信制の大学で学べば文章力が磨かれる

 私は通学制の大学も通信制の大学もそれぞれ複数出ていますので、私の経験から通信制の大学の良さの一つに焦点をあてて述べてみたいと思います

(ただし、あくまで私の経験談であり、すべての大学に当てはまる保証はないことをご了承ください)。
 
 通学制の大学にも通信制の大学にもそれぞれ利点と欠点とがありますが、私がここで強調したいのは、通信制の大学で学べば文章執筆力が鍛えられるということです。

 通信制の大学は少なくとも7割以上は独学になります。

 独学で何をするかというと、レポート課題と試験勉強です。また、卒論が必須になっている大学・学部の場合は卒論も書くことになります。

 試験勉強は通学制と同じですが、通学制の授業が通信制ではレポート課題ということになります。

 ということで、通信制の大学で学べば、おびただしい量のレポート課題に取り組むことになります。

 たとえば、某大学の場合、レポートを30本も40本も書くことになります。

 率直にいって、これは半端な量ではありません。

 通学制の大学でもレポートを要求されることもあるでしょうが、「授業+試験」で単位を取得するような科目がほとんどですから、レポートを書くことは通信制の大学より圧倒的に少ないはずです。

 しかし、私が強調したいのは量ではないのです。

 通信制の大学がいいのは、提出したレポートは必ず添削されて返ってくるということです

 まずいところは、どこがどうまずいのか指摘してもらえますから、自分の理解が足りなかったところが分かりますし、合格するまで何度でも執筆させられますから、そういう訓練を繰り返しているうちに、自然と文章執筆力が磨かれるのです。

 また何も問題のないレポートでも、何等かのコメントがついて返ってきますから、それによってどこがどう良かったのかを知ることができるのです。

 「通信制の大学はひどりよがりじゃないか」と揶揄する人もいますが、私の経験からいえば、全然ひとりよがりではありません。むしろ、通学過程における大講堂での一方的な授業、出しっぱなしでフィードバックのないレポートのほうが一方通行だと思えるくらいです。

 学校を出て社会人になれば、文章を書く仕事に就かないかぎり、なかなか文章を書く機会もないと思います。近年では、ブログなどで文章を書いている人も多いでしょうが、でも、他人の評価を受けるという前提で、しっかり文章を書くといことも少ないでしょう。

 それが通信制の大学では、たっぷりと文章を書く機会を与えられるのです。文章執筆力が磨かれて当然なのです。