●歴史能力検定5級

 2012年7月8日、「歴史能力検定5級」を受験した。
 
 5級は歴史能力検定の中で最も低い級で、レベルの目安としては小学校卒業レベルである。4級から受験しても良かったのだが、万が一、落ちてしまったら、苦手意識が倍増してしまいそうなので、まずは腕試しで5級を受けたのだった。

 私は歴史に苦手意識を持っていたため、少しでも、苦手意識を払拭するためにもこの試験の受験を目標として勉強してきたのであった。

 使った参考書といえば、小学校6年用のテキストと公式問題集、そしてDVDである。

 日本史の勉強なんて、もう何十年ぶりなので、懐かしくもあり、また楽しくもあった。 

 受験会場は早稲田大学。よく考えてみれば、私は今まで早稲田大学の構内に入ったことは一度もなかった。写真でよく見る大隈重信の銅像も直に目にすることができた。感慨深いものがある。
 
 受験会場の控え室に着くと、驚くことに、親子で来ている受験生が多かった。子供が小学校低学年で、お父さんかお母さんが付き添いで来ているのだ。

 案の定、5級は大勢の受験生のほぼ100%が小学生といった感じのちびっ子ばかり。おそらく歴史が得意な子ばかりだろう。

 大人は私も含め4人くらいだったと思う。しかも、50歳近いオッサンは私一人だったかもしれない。子供の付き添いで来ているお父さんお母さんよりも年上かも知れない。

 そんなことを思っていると、受験開始の少し前に、驚くことに、私の席の近くに、8〜9年前大ブレイクしたお笑い芸人が座った。近くでしっかり見たので、おそらく人違いではないだろう。なぜお笑い芸人の彼が「歴史能力検定5級」を受けに来たのだろうか。何からしらの決意でもあったのだろうか。

 肝心の試験のほうだが、5級は三肢択一である。四肢択一ではなく三肢択一なのだ。簡単な問題は非常に簡単で、半分くらいは大人なら誰もが解ける問題。残りは引っかけ問題もあった。

 30分もあれば充分回答し終わるが、試験時間の50分間ずっと途中退場は認められていない。

 試験が終わると、さっそく模範解答が配られた。

 採点してみると、40問中28問正解、正答率70%だった。5級なのに70%しか取れなかったのは少し恥ずかしいが、でも5級といっても半分くらいは引っかかりやすい問題だったように思うので、まあ、よしとしたい。

 合格基準は60%が目安となっているので、多少の変動があったとしても、70%取れていたので、合格は間違いないだろう。

 これで多少、歴史に対する苦手意識が払拭できたので、12月は4級、来年7月には世界史3級を狙いたい。

 歴史を学び直したいという方は、恥ずかしがらずに5級でも4級でも受験されたらいいと思います。

 5級であれば小学校6年のテキストをやっていれば合格点は間違いないでしょう。ちなみに学校のテキストは限られた書店でしか売られていませんが、インターネットで探せば、どの書店で入手できるかが分かります。