●Essential American Idioms

 イディオムは外国語学習者にとっては曲者。

 使われている単語自体は簡単なものなのに、イディオムになってしまうと分かるようで分からないのが、難点ですよね。

 でも、イディオムを制覇すれば、きっと洋画も動画もさらに楽しめるようになるでしょう。

 そこで、ご紹介したいのがこの本。

 この本はアメリカ英語でよく使われる1700ものイディオムが含まれており、その数は日本人学習者としては十分といえるのではないかと思います。

 かなり難しいイディオムも含まれていますので、中・上級者向けといえますが、もちろん初級者であっても、将来のことを考えて一冊そろえておくのもいいでしょう。

 本の日本語タイトルに「辞書」という単語が使われていますが、見た感じは辞典っぽいものではなく、普通の本のような感じです。ページ数も232ページですし。

 ですから、辞典としても使えますが、読み物として読んでも楽しめます。

 またイディオムの意味だけでなく、用例もありますから、「なるほどこういう使い方をするのか」というのが分かります。これは読んでいておもしろい。

 一例をあげましょう。the birds and the bees ってイディオムって知っていましたか。これは「(人間の)性行為、セックス」という意味なんですね。

 用例として、My father taught me about the birds and the bees.とか、He's twenty years old and doesn't understand the birds and the bees.が挙げられてます。

 birdsもbeesも簡単な単語ですが、the birds and the beesとなると全然意味が違ってくるわけですね。

 こういうのを知っていると、意外や意外、洋画の中にも出てくるかも知れませんね。

 いや、それよりも、こういうイディオムって知ること自体、楽しくないですか?