●日本大学のメディア授業

 日本大学にはスクーリングに参加できない人のために、スクーリングの代替としてメディア授業が用意されています。つまり、メディア授業で単位を取れば、スクーリングで単位を取ったことにしてもらえるのです(ただし、上限があり、すべてのスクーリング単位をメディア授業に代えることは不可能です)。

 メディア授業は、地方に住んでいる人や、仕事の関係でスクーリングに参加できない人などにとってはありがたいシステムです。

 ここでは日本大学のメディア授業の良い点についてお話ししましょう。

 第一に、スクーリングの代わりの単位となりますから、選択の幅が広がります。スクーリングで受講したければスクーリングで受講してもいいですし、スクーリング参加が難しければメディア授業で受講できるわけです。もちろん、スクーリングでは開講されていない科目だから理由で、スクーリングの代わりにメディア授業を取ることもできるわけです。
 
 第二に、メディア授業は受講できる環境さえあれば(パソコンとインターネットができる環境があれば受講できます。詳細は日大のHPなどをご覧下さい)、いつでも、どこでも、受講できます。深夜であれ、早朝であれ、いつでも受講できますし、同じ箇所を何度も繰り返して視聴できます。

 第三に、先生が話した内容は、すべて文章にしてありますから、プリントアウトして読み直すこともできます。これは学生にとっては実に勉強がしやすいシステムです。インターネットの動画で勉強し、さらにプリントアウトして文章でも確認できる。これこそインターネットならではの学習といえます。

 第四に、試験がレポートで提出する形式になっていますから、定期試験を受ける必要がありません。他の大学のメディア授業ではメディア授業を受けるだけではなく、定期試験も受けなければ単位が取れないシステムになっているところもありますが、そうなると、メディア授業を受けたために他に定期試験で受ける科目を減らさなければならなくなるなど負担が増えます。その点、日本大学の場合は、定期試験とは無関係ですので、定期試験は定期試験で準備できるのがいいです。

 第五に、日本大学の場合、メディア授業はメディア授業用に作成された動画ですので、学習しやすい点があげられます。他の大学のメディア授業は、単にスクーリングの授業をそのまま録画して流しているところもあるようですが、それだと板書も見えにくいでしょうし、先生の声も聞きづらい箇所もあるのではないかと思われます。その点、日本大学の場合は、見えにくいとか聞きにくいといった心配は皆無です。

 さて、良い点ばかりを述べてきましたが、悪い点はないのでしょうか。スクーリングの受講料より少し割高になっている点が悪いという人もいるでしょうが、上記のメリットを考えれば、妥当な受講料だと思います。あくまで個人的な感想ですが…。