●学歴コンプレックスも解消できる?

 ラサール石井さんが2010年、大学センター試験を受けられたそうです。

 ちなみにラサール石井さんは芸名からも推測できるように超名門校ラサール高校出身。ただ、早稲田大学は芸能活動に専念するために中退されています。

 そんなラサール石井さんが50代半ばにして大学センター試験を受けたというのも、学歴コンプレックスがあったからという情報をネット上で見つけました。

「芸能人としてすでにあれほど活躍しているのに、今更学歴コンプレックスなんて・・・」
 と思う人もいるかもしれませんが、もしその情報が本当だとすれば、不完全燃焼で終わったことがいつまで経っても払拭できないということでしょうね。

 かくいう私も学歴コンプレックスはずっと払拭できずにいました。

 私の場合は、現役で合格した青山学院大学は中退ではなく、きちんと卒業していましたし、おまけにイギリスの大学院まで出ていました。
 それでも「本当なら早稲田・慶應に行けていたはずだ」という思いは完全には払拭しきれなかったのです。

 出身校は違っても、私のように学歴コンプレックスを抱いている社会人ってきっと多いのではないでしょうか。

 事情があって大学を中退した人、あるいは、高校を卒業すると同時に働かなければならなかった人、あるいは、志望校に行けなかった人…。なんとかして学歴コンプレックスを払拭したい。

 そんな人には通信教育課程という手があります。

 いったん社会人になってしまってから学歴を変えようと思えば、通学課程に再入学する場合、会社をやめるしかありませんよね。自営業だといっても、毎日授業に出ていかなければならないとしたら、仕事自体大きな支障が出てきます。

 しかし、通信教育課程であれば、仕事をしながら勉強できるわけです。仕事が忙しくなったら、半年でも1年でも放置していても退学させられることはありません。時間のあるときにコツコツと勉強を続けてさえいれば、いずれ学位が取れるわけですから、社会人にとってこれほどいい話はないではないでしょうか。

 もちろん、学歴コンプレックスを払拭する目的だけで入学するのは望ましいこととはいえませんが、人間、ある行動をする際、さまざまな動機が混ざり合わさっているものですので、必ずしも学問への憧憬だけが動機でなければならないわけではないのです。  

 実際、私は慶應大学の通信課程を卒業し、学歴コンプレックスが解消できただけでなく、学問もしっかりと学ぶことができ、とても良かったと思っているのです。