●初学者が宅建に合格する法

 宅建は4肢択一の50問から成り立っています。

 合格基準点は年によって異なりますが、32点から36点くらいになることが多いようです。つまり50問中36点を取れれば合格の可能性はきわめて高くなります。

 さて、では初学者が宅建で合格基準点をクリアするためにはどのような勉強をすればいいでしょうか。

 大切なことは2つあります。1つは勉強する順序、もう1つは勉強するための教材選びです。

 まず勉強する順序から考えてみましょう。

 宅建の試験分野は大別して、民法、宅建業法、法令上の制限その他の3つに分けられます。このうち民法が14問、宅建業法が20問、法令上の制限その他が16問出題されます(ただし多少の増減がある可能性もあります)。

 3つの分野とも重要であることには違いはありませんが、民法がすべての法律の基礎になっていますので、最初に民法から勉強したほうが効果的です

 ひととおり民法をざっと勉強したら、民法のおさらいをするのではなく、宅建業法に進みましょう。

 おさらいをしたほうが効果的と思うかもしれませんが、それはすべての分野の勉強を終えてからすればいいことで、次々と新たな分野の勉強をしたほうがいいでしょう。
 
 順繰りに3つの分野をまんべんなく勉強していれば、苦手分野がなくなりますので、結果的に良い点数に結びつきます。
 
 次に、勉強するための教材選びについて考えましょう。
 
 初学者の場合は、初学者向けの参考書から入るのが一番です。

 ただし、勉強していて、どうしても興味がもてないようだと、参考書を変えてみると良い場合がありますので、初学者向けのものにこだわらず、自分が続けやすい参考書を探すように心がけましょう。

 結果的に何冊も買うことになるかもしれませんが、自分に合わない参考書を何度もやるより、自分に合った参考書を見つけたほうが勉強に身が入ります。
 
 また、宅建の場合は、CDやDVDが出ていますので、それを利用するのも手です。個人的には初学者の人にはぜひお薦めしたいと思います。値段は少々高くなりますが、聴覚も使えば、視覚だけの勉強よりも遙かに頭に入りやすいです。