●経営学検定初級

 2011年6月26日、「経営学検定(初級)」を初受験した。会場は日本大学通信教育部だった。

 実は私は今、日本大学の通信教育課程の学生なのだが、驚くことに、受験会場となった通信教育部1号館の401番教室は、今私が受けている「経営学」の授業が行われている教室でもあった。しかも私の席は、授業でいつも私が座っている席のすぐ近く。まさに奇遇だった。

 受験生は、ざっと見たところ、半数は学生らしき人たち、半数は社会人らしき人たちだった。女性は2割ていどか。高齢に見える人は1割ていどか。
 
 試験の形式はすべてが4択問題。しかも、すべて「適したもの」を選ぶものだった。他の試験では「間違っているもの」を選ぶ4択問題もあるものだが、この試験はすべて「適したもの」を選ぶようになっていた。つまり、それだけ問題が素直なのである。

 難易度は易しい部類に入るだろう。単純比較はできないが、難易度だけで比べると「ビジネス実務法務検定3級」や「ビジネスコンプライアンス検定(初級)」と同じくらいであろうか。1か月も勉強すれば十分合格圏に入る試験だし、一発合格すべき試験でもある。
 
 私自身、1か月しか勉強しなかったし、フリーランス歴が長いので会社の仕組みを実感として知っているわけではない。しかし社会常識を働かせれば解ける問題もけっこうあるので、それほど難しいとは思わない。

 ただ、いくら会社員であっても、まったく勉強せずに受けると一発合格は難しいかもしれない。やはりさまざまな経営理論の中で使われているキーワードは目を通しておく必要はあろう。そのために公式テキストは必携である。
 
 私はこの試験に合格したからといっても昇給があるとか転職に便利だというメリットはないが、勉強して良かったと思っている。いくらフリーランスだといっても、経営学の知識が乏しいのと多少なりとも経営学の知識があるのとでは社会現象を見る目が違ってくるからである。

 そういう意味でも会社員はもちろん、フリーランスであろうが主婦であろうが、この試験の受験をお勧めしたい。

 試験結果は1週間後に公式HPに掲載されるそうである。合格基準は65%だが、私の感触では8割弱ていどはとれているような感じだ。今から結果が判明するのが楽しみである。次は中級を狙いたいと思っている。