●「易→難」学習法
通信制の大学のテキストは難しいものが多いような気がします。
すべての通信制大学のテキストがそうかどうかはわかりませんが、少なくとも私の学んだ慶應義塾大学のほとんどのテキストは、その科目を初めて学習する人にとっては難しい気がします。
なにぶん、一色刷です。しかも、文章がガチガチに硬く、図や表もほとんどありません(科目によってはあります)。
これで専門用語がズラリとなると、ちょっと初心者は手が出ないといった感じですね。
よしやるぞ! と張り切って勉強を開始しても、数ページ読んだところで嫌気がさし、またまた気を取り直して読み始めても、また数ページ読んだところで嫌気がさし…の連続。しまいには身体がむずむずしてしまうほど悩まされる。そんな難解なテキストも1つや2つではありませんでした。
そういうわけで、難解なテキストに遭遇して単位取得を諦めてしまった人、ひいては卒業することすら諦めてしまった人もいるかもしれませんね。
でも、テキストが難解だからといって諦めるのは早いです。なぜなら難解なテキストに悩まされずにすむ方法があるからです。
名付けて『「易→難」学習法』。
テキストを読んでも難しくてよく分からない場合は、無理してテキストで勉強しようとは思わず、市販されている初心者用の参考書で勉強するのです。
あるいは、レポートで小説が課題となっている場合、その小説が映画化されたものであれば、小説を読む前にDVDで映画を見ておくと、概要が分かるので、スラスラと小説が読めるでしょうし、理解度もアップするでしょう。
あるいは、テキストをぱらぱらっとめくってみて、鍵となるテーマが推測できたら、Wikipediaででも、そのテーマに沿った内容の記事を見ておく。そうすれば、大まかな内容が分かるので、テキストも読みやすくなります。
試験はテキストの範囲から出題されることが多いことは事実ですが、テキストが難解だと感じたら、テキストはちょっと横に置いておいて、こうした取りかかりやすい「教材」から取りかかるといいでしょう。
こうした「教材」でも、けっこう勉強になるものです。
事実、時間が足りなくなってテキストはほとんど勉強できないまま試験を受けたこともありますが、こうした「教材」で勉強しておいたせいか、合格した科目もありました。
大切なことは、その科目を履修することで理解しておくべきことを理解すればいいのであって、テキストに書かれてあるとおりに答案を書けるようになることではないわけです。
ですから、テキストが難しすぎると感じた場合は、まずは取りかかりやすい「教材」から始めて、仕上げにテキストで勉強するという「易→難」学習法で乗り切るといいと思います。
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