2015年5月ロンドン大学(通信課程)最終試験受験体験記 

○5月7日。

 ロンドン大学遠隔教育も今年で6年目である。

 今年は神学部の「新約聖書入門」1科目のみの受験である。
 
 ロンドン大学からの指定では、本来、この科目は5月5日に行われる予定であったが、日本では5月5日は祭日に、5月6日は振替休日にあたるため5月7日に繰り越された。

 そういうこともあってか、例年になく受験生の数が多かった。

 ざっと見る限り20名程度。といっても、その中でロンドン大学の最終試験の受験生は半分もいないだろう。その他は他の大学の受験生である。

 今年は「新約聖書入門」1科目といったが、これは昨年落とした科目の再履修である。

 神学部は40点以上が合格となるのだが、私は昨年、この科目でわずか33点しか取れなかった。

 4問とも論述したことはしたが、ポイントがはずれていたのだろう。しかしこんなに低い点数しか取れなかったのも、哲学部、神学部合わせてもこの1科目だけだ。他の科目は50点くらいは出ている(ちなみにイギリスの大学の採点はけっこう辛目である)。

 正直、ロンドン大学の試験勉強は莫大な時間と労力を要する。私は牧師になる予定も神父になる予定もないし、もととも神学部は学部卒業まで行こうと思って入ったわけでもないので、今年で終わりにしようかと思っている。たとえ合格だろうが不合格だろうが。

 仮に不合格であっても、私は新約聖書を勉強できたことは良かったと思っている。こういう機会でもないと新約聖書を勉強することもなかったと思うからだ。

 さて、今年の出来ばえだが、率直なところ自信はない。おそらく不合格だろう。4問中1問はジャストミートしたと思うが、その他は1問がまあまあ、2問はかすりもしていないと思う。ということで、これで合格点の40点が出ているとは思えない。むしろ昨年のほうがまだましだった。少なくとも2問はジャストミートしていたのだから。

 「新約聖書入門」は「入門」といえども、やはり新約聖書が分かっていることが前提となっている科目であるがゆえに、クリスチャンでもない私には荷が重すぎたのかもしれない。でも、たとえ不合格になったとしても、受講したことをポジティブに捉えられるので、受講したこと自体は良かったと思っている。

 ロンドン大学遠隔教育を終えた暁にはコーセラに挑戦したい。なにしろ無料というのがいい。

 世界の一流大学の講義を英語の動画で見る。実に楽しみだ。そしてコーセラのいくつかの講座を終了したら、コーセラの受講のしかたという講演会でも開きたいと思っている。