2013年5月ロンドン大学(通信課程)最終試験受験体験記 

○5月9日、ロンドン大学遠隔教育の試験を受けるのも今年で4年目である。
 4年目だから慣れてはいるものの、だからといって、緊張しないわけではない。
 半年以上にわたって、ほとんど毎日勉強した成果を出すときであるから、緊張するのが当たり前だ。
 思うに、人間というものは、こういう緊張を通して成長するものではないか。
 9時半ごろ、ブリティッシュカウンシルに到着すると、黒人女性が1人、待合室で待っていた。
 その後、西洋人と日本人女性が到着した。
 私の試験は3時間の論述試験であるが、私と同室となったのは、日本人女性と西洋人男性の2名であった。
 私がこの日受けた科目は「科学と宗教」。
 科学界の大天才といわれる人たちが宗教に与えた影響、または、宗教界における偉人が科学に与えた影響を考える分野といっていいだろう。
 3時間で、13問の中から好きなトピックを4題を選び、論述する形式である。
 7問は答えられるように準備していたのだが、問題を見てみると、ななななんと答えられそうな問題は4問しかなかった。
 逆に言えば、答えられそうな問題が4問しかなかったので、どのトピックを選ぶか迷わずに済んでよかったともいえる。
 私が選んだのは、ニュートン、トーマス・クーン、ガリレオ、ダーウィンだった。
 3時間といえば、ものすごく長いように思えるかもしれないが、論述試験なので、「読む作業」がないので、それほどしんどくはない。むしろ、自分が考えていることをドシドシ書きなぐれるので、スッキリするくらいである。
 合格したか否かは分からないが、ぎりぎりでも合格していることを望んでいる。
 まあ、ベストを尽くしたので悔いはない。
 少なくとも英語力はアップしたはずだから、なおさら悔いはない。

○5月10日。ロンドン大学遠隔教育の試験4年目の2日目である。
 科目は、「宗教哲学」。
 この科目では、神の存在証明、神の全能、神の全知、奇跡体験、宗教体験、死後の世界、悪の存在理由といったことを学ぶ。
 実は、哲学部在籍中にも「宗教哲学」を履修した。
 哲学部在籍中に、「将来、神学部に進学したときに、単位認定してもらえるだろう」と期待しながら、履修していた。ところが、哲学部を卒業し、神学部に進学してから、哲学部で学んだ「宗教哲学」は単位認定にはならないと定められていることを知った。同じロンドン大学の同じ名前の科目なのに、なぜ単位認定が不可なのか分からなかったが。
 ただ、「宗教哲学」は、深く学べば学ぶほど、面白くなる科目でもあるので、もう一度、履修することも悪くはないと気を持ち直して、履修したのだった。
 履修が2度目ということなので、試験勉強は楽勝だとタカをくくっていたところもあった。
 が、神学部は神学部のスタディガイドがあり、哲学部で指定された参考書とも微妙に異なっていたため、楽勝というわけでもなかった。
 9時半頃、ブリティッシュカウンシルに到着すると、すでに数名の外国人が待合室で待っていた。その後、1人、2人、と受験生が現れ、合計で8〜9名になった。日本人とおぼしき人は、私を含め3人。
 3時間で、14問の中から4問を選んで論述する形式である。
 7問は答えられるように準備していたのだが、想定していた問題とは微妙に異なるので、準備していたからといってジャストミートできるという保証はない。問題をじっくり見回してみて、ジャストミートできそうなものが4問しかなかったので、今回も昨日に続いて、すぐに自分が解答するトピックが決まった。
 私が選んだのは、「神の全能」「死後の世界」「神の存在証明」「悪の存在理由」であった。
 上出来というにはほど遠いが、昨年も合格できていたことであるし、合格できているのではないかと思う。
 さて、残り、あと1科目となった。科目は「キリスト教倫理学」である。
 正直、「キリスト教倫理学」は自信がない。
 残りわずかの日数で、どれだけ準備できるかに大きくかかっている。
 とにかくベストを尽くすのみである。
 話は早いのだが、将来的には、神学部(学士課程)に進みたいと思うようになってきている。
 (ちなみに現在は、神学部の「サーティフィケート課程」であり、首尾良く終了できたとしても、「サーティフィケート取得」というだけで「学位取得」ということにはならない。一応、「サーティフィケート」の証書は貰えるけれど)。

○5月15日。ロンドン大学遠隔教育の試験4年目の3日目であった。
 科目は「キリスト教倫理学」。
 この科目では、良心と超自我、法律と道徳の関係、自然法、自然権、道徳規範、功利主義、キリスト教倫理学の特異性、聖書と倫理学の関係、罪、倫理学における女性の貢献、パウロ倫理学、環境倫理学、同性愛、安楽死、中絶、犯罪と刑罰、正義のための戦争、と学ぶことは多岐にわたる。
 正直、半年間、ずっと勉強し続けても、すべての範囲をカバーするのは難しい。
 今年は4科目の受験を考えていたのだが、勉強すればするほど合格する自信がなくなってきたので、急遽、3科目に減らした。
 結果的に、3科目に減らしたことは正解だったと思う。
 ブリティッシュカウンシルに着くと、すでに数名の西洋人が待合室にいた。
 その後、一人二人と受験生が現れ、合計で8名の受験生となった。
 そのうち、日本人とおぼしき人は4名、女性は2名。
 さて、問題のほうだが、7題答えられるように準備していたが、15〜16問ある問題を見回してみると、どうやらジャストミートできそうなものが4題、なんとかこじつけて書けそうなものが1題であった。
 というわけで、今回も自分が解答する4題がすぐに決まった。
 今年は3科目受験したが、3科目とも、答えられそうなトピックが4題ギリギリだった。
 時間的余裕があれば、8題くらい準備しておいたほうがベターかも知れない。
 私が選んだトピックは「犯罪と刑罰」「同性愛」「良心と超自我」「功利主義」であった。
 これで今年の挑戦は終わった。
 全力投球した後なので、今はスッキリしている。
 私は今、「サーティフィケート課程」で学んでいるが、今年3科目すべて合格していて、来年、「新約聖書入門」を取れば、サーティフィケート取得となる。
 もしそうなれば、再来年は「ディプロマ課程」に進学したいと思うようになってきている今日このごろである。