●各種英検をうまく活用しよう

 英語の学習を動機づけるために各種英検を活用するのも一つの手です。

 各種英検に合格することだけが目的になってしまうのは寂しいかぎりですが、英語を好きになるために各種英検を活用するのは可能なばかりか効果的でもあります。

 かくいう私自身、英語を好きになるために各種英検をペースメーカーとして活用してきました。

 事実、「今後、○月に英検を受ける」といった目標があるだけで自然と気が引き締まるものです

 たとえば、英文を読んでいて未知の単語に遭遇したら、自然と辞書を引いて覚えようという気になります。

 そこがいいのです。

 こうしたちょっとしたことであってもコツコツと努力を積み重ねていれば、ますます英語ができるようになり、英語ができるようになればなるほど英語が好きになるのですから。
 
 また各種英検に合格すれば、それ自体が大きな達成感をもたらしてくれます。

 合否の区別がなく点数しか出ない種類の英検であっても、点数が伸びればそれなりに達成感が味わえるものです。
 
 たとえば、私は大学3年のときに初めて受けたTOEICは520点でしたが、それから3ヶ月必死で勉強して再受験してみると655点まで伸びていました。

 このように点数が急激に伸びると、それだけで努力のしがいを感じることができ、ますます英語が勉強したくなるものです。
 
 こうした達成感は英語を楽しく学習することとは異質なものです。

 しかし、考えてみれば、なにも各種英検だけではなく、ほかの検定試験であれ、スポーツであれ、音楽であれ、芸術であれ、自分の成長が手に取るようにわかったときに達成感を感じ、ますます好きになるものです。

 そしてこうした達成感も、英語をもっと学習したいという動機づけになり、この達成感をうまく活用すれば、英語がより好きになる方法となりうるものです。