●子守唄代わりに英語を聞こう

 リスニングに当てることのできる絶好の時間帯は寝入りばなの30分です。

 これは忙しい人であればあるほどお勧めしたい時間帯です。なぜなら、どんなに忙しい人であっても「寝入りばなの30分がない」という人はいないからです。逆に言えば、だれにも寝入りばなの30分はあるわけで、それを有効利用しない手はありません。

 しかし、「さあ、これから英語のリスニング力をつけるぞ」と身構える必要はありません。というのも、身構えれば身構えるほど、英語を聞くのが苦痛になってしまうからです。ですから身構えないほうがかえっていいのです。

 方法はいたって簡単です。寝床に入ったら、すぐさまヘッドホンで英語を聞き流せばいいのです。いわば英語の子守歌です。

 もともと日本人の頭は英語を聞くようにはなっていません。日本語のリズムと英語のリズムが違っているからです。

 しかし、英語を子守歌代わりに英語のシャワーを浴びていると、徐々に英語のリズムが頭に浸透していきます。

 「英語なんて大嫌い」という人であっても、ただ英語を聞き流しているだけで英語のリズムに慣れてきて、ある日突然、英語が聞き取れるようになるのです。

 聞き取れるようになったらしめたものです。英語が好きになることは間違いありません。ますます英語を学習しようという気になります。

 と、私がここまで書いても、「じゃあ、さっそくやってみよう」と実際に始める人は少ないことでしょう。それはきっと「そんなことまでして英語ができるようにならなくてもいい」という気持ちがあるからです。

 ただ先にも言ったように身構える必要などないのです。ただ英語を子守歌代わりに聞き流しておくだけでいいのです。努力など一切しなくていいのです。

 さあ、あなたも今日から子守唄代わりに英語を聞いてみましょう。