●英検1級取得後の英語の勉強

 インターネット上の投稿を見ていると、英検1級が英語学習の最終目的地になっている人が多いようです。たしかに英検1級は、日本で生まれ育った生粋の日本人にとってはかなり難しい試験です。私も取得するまで本当に苦労しました。

 しかし、英検1級を最終目的地にしてしまうと、英検1級取得後には何の目的もなくなってしまうので、英語の勉強をやらなくなってしまいがちですよね? そうではありませんか?

 国連英検がA級の上に特A級を作っているように、英検にも特1級というのがあれば、特1級取得という目標もできるのでしょうが、特1級ができるのは今のところ現実味はありません。もっとも私は特1級ができることを望んでいますけれど。

 そういうわけで英検1級取得者は「英検1級取得後に何を目標にすればいいのか?」と悩んでしまうことになるのです。

 TOEIC990点を目指せとか、ケンブリッジ英検の最上級を目指せとか、国連英検特A級だとか、いろいろ言う人がいます。

 もちろん、それはそれでもいいと思います。ただ、どれもこれも、英語の技能の問題ですよね。

 私は、そんなに英語の技能ばかり高めるより、もっと面白い方法があると思います。だいたい、TOEICで990点を狙うって、20〜30点は誤差の問題のような気もしますから、そんなに点数にこだわってどうするんだって気もするのですよね。まあ、満点を取りたいという気持ちは否定しませんけれど。

 では、もっと面白い方法って何でしょうか? 私は、英検1級取得後にさらに英語に磨きをかけたいという人には、ロンドン大学の遠隔教育をお勧めしたいのです。つまり、英語の技能ばかり高めるのではなく、英語の技能に磨きをかけながら学位を目指すのです。たとえば、哲学なら哲学、英文学なら英文学、神学なら神学というふうに英語で学位を目指すのです。

「え? 学位? そんなことできるの? だってお金が高いんでしょ? なんかめんどくさそうじゃない? 遠隔教育といってもロンドンに行かなければならないこともあるんでしょう?」

 と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 たしかに手続き等でめんどうなこともあります。また学位なのですから単純に英語ができればいいというわけにはいきません。しかし、英検1級を取得できた人であれば、ロンドン大学の学位もけっして夢ではないのです。

 しかも、学部によっては国外に一歩も出ることなく、日本国内だけで学位取得ができる学部もありますし、学費も意外に安くすみます。

 英語を使って哲学が語れるようになる、英語を使って英文学が語れるようになる、英語を使って神学が語れるようになる・・・

 これこそが英語学習者の夢ではないでしょうか? 英語の技能だけ高めて、英検1級を取っただけで英語学習を終わりにするのは、とてももったいないと思いますね。

 試験は平日に行われますから、平日に受験しに行ける人でなければ、あまりお勧めできないのですが、会社員であっても有給休暇が取れそうな人であれば、一度検討されてみることをお勧めしたいですね。

 あなたの人生がガラリと変わるかもしれませんよ。

 なお、私のロンドン大学遠隔教育関連ブログはこのリンク先にあります。