●読みたいと思わないものを無理して読まない

 極論を言えば、英文読解力をつけるには、大量の英文を読むのが一番です。

 いくら英文法に詳しくなっても、語彙力をつけても、英文をあまり読まずに、スラスラと英文が読めるようにはなりません。

 ですから、英文読解力をつけようと思えば、とにかく英文を読む量を増やすことです。
 
 たくさん読んでさえいれば、自然と語彙力も増えますし、それなりに文法も分かってくるものです。

 しかし、ただ「英文を読む量を増やせ」といったところで、多くの人は途方に暮れてしまうことでしょう。いったい何を読めばいいのか分からないからです。

 では、何を読めばいいでしょうか。

 これは快感原則にしたがて読むものを決めることです。

 しょせん、無理なことを自分に強いても長続きはしないものです。ですから、読む快感が増し、読む苦痛が少なくなるようにすることです。

 そのためには、読みたいものを読むという原則を守ってください。

 言い換えれば、英語力をつけるという目的だけで読みたくないものを無理に読まないようにすることです。

 英語の実力をつけようと思う気持ちばかりはやって、自分の実力に合わないような英文を読んでいると、だんだん英文に対して身構えるようになります。
 
 もちろん、精読も大切ですが、やはり大量に読もうと思えば、自然と読みたくなるような英文を読むのが原則です。また、この観点から言えば、問題集をコツコツと解いていくのはやめたほうがいいでしょう。