●まずはガイドブックに目を通そう

 大学の通信教育課程に入学が決まった後、まっさきにすべきことは、大学から送られてきたガイドブックに目を通すことです。(各大学によって名称は異なります。例えば、慶應大学の場合は『塾生ガイド』、日本大学の場合は『学習要覧』といいます)。

 通学課程であれば、大学に通ってさえいれば、自然と周りの友人たちと話したり、先生から催促されたり、掲示板に掲示されたり…ということで、大学のシステムが分かってきますが、通信生は基本的には自分でガイドブックを読んで、自分に必要なことを自発的に行っていかなければなりません。

 ガイドブックには例えば次のようなことが書かれてあります。

 単位を修得するにはどういう流れで勉強するのか、履修登録をするにはどうすればいいのか、スクーリングを受けるにはいつまでに申込みをするのか、卒論指導を受けるにはどうすればいいのか、卒業までに何の科目をどういう形で履修する必要があるのか等々。
 
 慣れないうちは、何度読み返しても、なかなか理解できるものではありません。

 しかし、めんどくさいからといってガイドブックを眠らせたままにしておいてはいけません。

 というのも、通信生は基本的には独学が中心ですから、自分が勝手に思いこんでいたことが間違っていても、だれも教えてくれないので、よくよくシステムを理解しておかないと、自分が損をするだけだからです。
 
 例えば、慶應大学の場合は、スクーリングには上限単位がありますが、これを知らないでスクーリングで大量の単位を取ったとしても、卒業要件にカウントしてもらえません。

 こういうことをあらかじめガイドブックを読んで理解していれば、無駄を省くことができるわけです。

 ガイドブックは規則がぎっしり詰まっていますから、1回や2回読んだだけでは、なかなか理解できません。

 でも、最初はそれでいいのです。まずは、とにかく最初から最後までさらっと目を通しておきましょう。
 
 勉強を進めていく上で、「あれはどうなんだろう?」という疑問が湧いてきたときに、「ああ、そういえば、ガイドブックのあの辺に書いてあったな」と思い出せれば、それでいいのです。そんなとき、さっと調べることができるからです。