●レポートを仕上げる順序

 レポートを仕上げる順序は、レポートに取りかかる前に十分に吟味したほうが効率的です。

 おおかたの人は、まず自分に興味のある科目や早く解答できそうな科目を選んでレポートに取りかかるのではないでしょうか。
 
 一定の制限はあるでしょうが、基本的にどの科目をどういう順序で勉強するかは、かなり自由度があります。
 ですから、おおかたの人は、自分の興味のある科目や早く解答できそうな科目を選ぶことになると思います。

 1科目目はそれでかまいません。
 
 ただし、2科目目からは、どの科目のレポートをしあげるかをよく考えてから取り組んだほうが効率的です。
 というのも、せっかくレポートを複数科目提出していても、そのすべての科目の試験が同時に受けられないかもしれないからです。

 ご存じのとおり、試験日程はあらかじめ決められおり、レポートを提出したら無制限に受けられるのではなく、受けられる上限科目が決められています。慶應大学の場合は6科目まで、日本大学の場合は4科目までです。
 
 しかし、同じ群に属する科目のレポートを複数仕上げていても、受けられるのは1科目です。

 慶應大学の例でいえば、A群、B群、C群、D群、E群、F群とありますが、A群のレポートを3科目しあげたとしても、A群で受けられるのは1科目です。
 
 ところがA群から1科目、B群から1科目、D群から1科目というふうに異なる群のレポートをしあげていれば、同じ試験日に3科目受験できるわけです。

 早期に単位を取得することを考えている場合は、できれば同じ日にできるだけ多くの科目を受験したほうが効率的です。

 そういう意味で、1科目目は自分の好きな科目を自由に選んでレポートをしあげてもいいでしょうが、2科目目からはまだ選んでいない群の中から科目を選んでレポートをしあげるといいでしょう。

 例えば、1科目に選んだ科目がC群の科目だとしましょう。
 すると、2科目目はC群以外の群、例えば、B群から科目を選ぶ。
 3科目目はC群、B群以外の群、例えば、A群から科目を選ぶ。

 このように、群が重ならないように考慮した上でレポートをしあげるといいでしょう。
 そうすれば、「せっかく沢山レポートをしあげたのに、1科目しか受けられなかった」という事態を避けることができるのです。